MWE 2025

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キーマンインタビュー

マイクロ波技術が「未来を創る」

次世代マイクロ波技術を中心とした学術・産業・教育の総合展へ

MWE（Microwave Workshops and Exhibition）は、1991年の第1回開催以来、マイクロ波技術の学術・産業・教育をつなぐ国内最大級のイベントとして発展してきた。
マイクロ波技術の継続的発展と、産・官・学が一体となった協働コミュニティの維持・強化を目的としている。
今回のMWE 2025は、2026年に福岡で開催される国際会議APMC（Asia-Pacific Microwave Conference）への橋渡しともなる重要な位置づけ。
MWE 2025の戦略と展望について、実行委員長である大久保委員長にお話を伺った。

※以下、敬称略にて掲載。

■マイクロ波技術が次世代社会を支える

MWE 2025　実行委員会 委員長
大久保 賢祐 様 (岡山県立大学)

― MWE 2025の目指している目的を教えて下さい

大久保 ：MWEは、マイクロ波技術の継続的な発展と、産・官・学の協働コミュニティの維持・強化を目的としています。
MWE 2025は、APMC 2026への橋渡しともなる重要な位置づけです。
MWE 2025の目標は、マイクロ波技術を通じて「未来を創る」こと。
研究者、技術者、企業、学生といった多様な方々が一堂に会し、知識、技術、製品、情報を共有することで、新たな研究・事業・教育の芽を生み出すことを目指しています。



― 今回のテーマ「未来を創るマイクロ波技術の基礎から最前線」に込めた思いとは

大久保 ：このテーマには、マイクロ波技術が5G/6G通信、IoT、自動運転、医療、エネルギー伝送など、次世代社会を支える基盤であるという信念が込められています。
初心者から最先端研究者まで、すべての参加者が「今と未来をつなぐヒントを得られる場」を創りたいという思いから、このテーマを掲げました。

■人・技術・情報」の交差点として交流を創出

― 今回、最も重視している点、期待している効果は？

大久保 ：「人・技術・情報」の交差点となる場を創ることを最も重視しています。MWEは、研究成果・製品・技術・課題がリアルに結びつく“交流の場”です。
期待する効果としては、産業・経済面で新たな製品・技術開発や企業間連携の創出。
教育・人材育成面では、若手技術者が最前線に触れることで、将来のイノベーション人材が育つこと。
また、マイクロ波技術が多様な社会課題の解決に貢献できる分野であることを広く伝えることです。

― 出展者様や来場者様のターゲット層は？

大久保 ：出展者は、電子部品、計測機器、材料メーカー、通信関連企業、大学・研究機関など、幅広い企業・団体を対象としています。来場者は、研究者、開発技術者、学生、製品設計者など、基礎から応用、産業から学術まで、あらゆる立場の方々を想定しています。

■最先端技術の展示と質の高いセッション

― 次世代技術の展示や、特別講演の中で注目すべき内容を教えてください

大久保 ：MWE 2025では、6G通信、ワイヤレス電力伝送、IoT応用、AI活用、センシング、量子、宇宙利用に関わるマイクロ波技術といった次世代技術の展示・発表が多数予定されています。
基調講演では、総務省 電波政策課長・小川裕之様による「電波政策の最新動向」と、NTTアクセスサービスシステム研究所／南山大学 理工学部 教授・鷹取泰司様による「IOWN時代に向けた無線アクセス技術の新展開」の２件が予定されています。
このほか、初学者向けの基礎講座、6G通信、AI、宇宙通信などの最先端技術まで多数のセッションを企画しています。

― 注目の研究や技術開発の展示、ワークショップを教えて下さい

大久保 ：大学展示コーナーで、全国の大学・高専による最先端研究の成果が、企業展示では、マイクロ波デバイス、計測技術、シミュレーションなど、多様な分野の技術が一堂に会します。
さらに、若手や学生の創造的発想を引き出す「アイデアソン」も実施予定です。

■リアルな交流を重視した運営

― ポストコロナ期における運営で苦労した点と、それを解決したエピソードを教えてください

大久保 ：完全オンサイト開催にあたり、来場者の安心・安全を確保しながらリアルな交流を活性化させる運営体制を整えることに苦労しました。委員会内で綿密な調整を重ね、オンライン要素に頼らず、現場の臨場感と人と人とのつながりを重視したMWEらしい形に仕上げることができました。

■来場者様へのメッセージ

大久保 ：MWE 2025は、「基礎から最前線まで」マイクロ波技術のすべてが集結する場です。新しい技術を知りたい方、課題解決のヒントを探している方、業界の仲間とつながりたい方、どなたにも新しい発見があるはずです。ぜひパシフィコ横浜で「マイクロ波技術が創る未来」を体感して下さい。



【編集後記】

私たちの身近な製品やサービスだけで無く、次世代の技術発展には欠かせないマイクロウエーブ。
その技術の発展と交流の場を担うのが、MWEである事を、改めて確認できた。
MWEは「未来を創る」という強い信念のもと、マイクロ波技術に関わる産・官・学の多様な人々をリアルな場で結びつけ、新たなイノベーションと人材育成の機会を提供しようという熱意に満ちている。
最先端技術の展示や、初学者から専門家までを対象としたセミナーの充実、そして若手育成のための「アイデアソン」といった取り組みは、MWEが業界全体の発展を支えるプラットフォームとしての役割を自覚している表れ。
ここから、未来を担う技術やサービスが生まれていく事は間違い無い。



interviewee：
大久保 賢祐(岡山県立大学 情報工学部教授　波動情報工学研究室)（MWE 2025　実行委員会 委員長）

interviewer：
中村 賢司（展示会ドットコム主宰、グローブコム株式会社）

※本記事の一部及び全部の転載は固くお断り致します。
※本記事の著作権は、interviewee、interviewerそれぞれに帰属します。
※本記事の情報は、2025年11月時点の内容です。
※本記事の内容についてのご質問はこちらにお問い合わせ下さい。
※No AI Writing（本記事はAIを使っておりません）

出展速報   取材件数：79 件　
（以下の一覧は法人格省略表示）

NTTデバイスクロステクノロジ2025-11-26 16:50:11=>202511120025

アムテックス2025-11-26 16:44:29=>202511120009

マイクロウェーブビジョン2025-11-26 16:41:08=>202511120097

アルモテック2025-11-26 16:38:22=>202511120010

関西電子工業2025-11-26 16:36:04=>202511120035

西華産業2025-11-26 16:32:16=>202511120054

川島製作所2025-11-26 16:29:33=>202511120034

構造計画研究所2025-11-26 16:27:03=>202511120041

コーンズテクノロジー2025-11-26 16:24:12=>202511120042

丸文2025-11-26 16:21:10=>202511120100

雄島試作研究所2025-11-26 16:18:22=>202511120031

米澤物産2025-11-26 16:15:53=>202511120107

AMT2025-11-26 16:10:02=>202511120019

理研電具製造2025-11-26 16:05:21=>202511120109

森田テック2025-11-26 16:03:06=>202511120104

タキテック2025-11-26 15:56:54=>202511120058

7Gaa2025-11-26 15:51:15=>202511120055

マクセル2025-11-26 15:47:32=>202511120099

アールエフテック2025-11-26 15:43:21=>202511120001

島田理化工業2025-11-26 15:38:54=>202511120047

エイト工業2025-11-26 15:31:32=>202511120017

コスモリサーチ2025-11-26 15:27:28=>202511120043

パナソニックシステムネットワークス開発研究所2025-11-26 15:25:26=>202511120083

進工業2025-11-26 15:21:44=>202511120051

アンテナ技研2025-11-26 15:19:21=>202511120011

アナログ・デバイセズ2025-11-26 15:13:31=>202511120008

NECネットワーク・センサ2025-11-26 15:09:03=>202511120023

Orbray2025-11-26 15:01:09=>202511120030

エスケーファイン2025-11-26 14:56:23=>202511120021

東洋メディック2025-11-26 14:53:27=>202511120074

旭化成2025-11-26 14:47:40=>202511120006

北越コーポレーション2025-11-26 14:45:34=>202511120096

東京インスツルメンツ2025-11-26 14:43:27=>202511120067

キーパー2025-11-26 14:41:12=>202511120038

リケンNPR2025-11-26 14:38:43=>202511120108

ベクターセミコン2025-11-26 14:36:23=>202511120095

キーサイト・テクノロジー2025-11-26 14:32:13=>202511120037

NTTイノベーティブデバイス2025-11-26 14:21:36=>202511120024

イナートロン2025-11-26 14:10:26=>202511120014

和功通信工業2025-11-26 14:06:45=>202511120114

ウイセラ2025-11-26 14:04:35=>202511120015

アスコット2025-11-26 14:01:03=>202511120007

パナック2025-11-26 13:57:46=>202511120084

日本エヤークラフトサプライ2025-11-26 13:56:01=>202511120076

東京計器アビエーション2025-11-26 13:51:45=>202511120069

TOTOKU2025-11-26 13:48:37=>202511120075

フォトニック・エッジ2025-11-26 13:46:13=>202511120091

ブルックスジャパン2025-11-26 13:43:07=>202511120094

WIN Semiconductors2025-11-26 13:37:39=>202511120016

ハヤシレピック2025-11-26 13:33:11=>202511120085

ワカ製作所2025-11-26 13:30:22=>202511120113

日本高周波2025-11-26 13:28:18=>202511120078

電磁材料研究所2025-11-26 13:25:36=>202511120066

ピーティーエム2025-11-26 13:21:33=>202511120088

アイ電子2025-11-26 13:19:22=>202511120005

潤工社2025-11-26 13:16:22=>202511120048

ローデ・シュワルツ・ジャパン2025-11-26 13:11:11=>202511120111

テクノプローブ2025-11-26 11:53:53=>202511120062

日本ラディアル2025-11-26 11:48:52=>202511120080

東邦電子2025-11-26 11:46:35=>202511120071

エーイーティー2025-11-26 11:44:03=>202511120018

ダイレクト・アール・エフ2025-11-26 11:39:49=>202511120057

レスター2025-11-26 11:36:32=>202511120110

ファラッド2025-11-26 11:33:01=>202511120089

ヨクスル2025-11-26 11:29:01=>202511120106

キーコム2025-11-26 11:25:15=>202511120036

ミニサーキットヨコハマ2025-11-26 11:23:10=>202511120103

東陽テクニカ2025-11-26 11:20:57=>202511120073

三菱電機2025-11-26 11:16:51=>202511120101

海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所2025-11-26 11:12:02=>202511120033

テラヘルツ波による超大容量無線LAN研究開発プロジェクト(国際電気通信基礎技術研究所)2025-11-26 11:08:23=>202511120065

アイ・エム・シー2025-11-26 11:07:53=>202511120004

ビーコンテクノロジーズ2025-11-26 10:41:40=>202511120087

FUJIPOLY (富士高分子工業)2025-11-26 10:37:55=>202511120092

エスマークスコーポレーション2025-11-26 10:33:30=>202511120022

サムテック ジャパン エルエルシー2025-11-26 10:28:29=>202511120045

スイーコ・インタナショナル2025-11-26 10:23:47=>202511120050

テクノサイエンスシステムズ2025-11-26 10:19:32=>202511120060

キャンドックスシステムズ2025-11-26 10:16:39=>202511120039

セミナー情報

Room 1+2(アネックスホール F201+F202)
月日 開始時間 タイトル 講師
11/26 10:15 電波政策の動向について
小川 裕之
総務省 総合通信基盤局 電波部 電波政策課長
11/26 11:10 IOWN時代に向けた無線アクセス技術の新たな展開
鷹取 泰司
NTT(株) アクセスサービスシステム研究所、南山大学 理工学部 教授
11/26 14:00 移動通信について基礎から学びなおしましょう！
オーガナイザ / 座長 ： 山中 宏治
三菱電機(株)
11/28 09:30 6G向け高効率・広帯域電力増幅器と、それを支えるトランジスタモデリングの基礎
オーガナイザ ： 新庄 真太郎/座長 ： 山本 和也
三菱電機(株)
11/28 14:00 アンテナ測定に関する基礎講座
オーガナイザ / 座長 ： 深沢 徹
金沢工業大学
展示ホール 出展企業セミナー B会場
月日 開始時間 タイトル 講師
11/26 13:15 5G mmWave RFシステム向けアンテナと新型基板間コネクタ
日本モレックス(同)
11/26 14:15 宇宙から加速器まで！マイクロ波製品の魅力
島田理化工業(株)
11/26 15:15 Beyond5G ～通信基盤を支えるミリ波～ テラヘルツ波帯フレキシブル導波管の開発動向
(株)米澤物産
Room 7(展示ホール ワークショップ会場)
月日 開始時間 タイトル 講師
11/26 14:00 初心者向け 90分で分かるアンテナと伝搬 ～基本・使い方・測り方～
オーガナイザ ： MWE 2025 展示委員会 座長 ： 杉山 勇太
三菱電機(株)
11/27 11:00 初めの一歩！ Sパラメータとスミスチャート
オーガナイザ ： MWE 2025 展示委員会　座長 ： 高野 恭弥
11/27 14:00 【EST研連携セッション】 有限要素法で学ぶアンテナシミュレーションの基礎 ～6Gに向けた最新のシミュレーション事例 (FEM,MoM,FDTD) も紹介～
オーガナイザ ： 坂木 啓司 /座長 ： 岡部 寛
(株)構造計画研究所/(株)村田製作所
11/28 11:00 SDR新時代 ? 無線DIY ?
オーガナイザ ： MWE 2025 展示委員会 座長 ： 岡部 寛
(株)村田製作所
11/28 14:00 基本ハードウェアから学ぶ高周波計測器超入門
オーガナイザ ： MWE 2025 展示委員会 座長 ： 高野 恭弥
東京理科大学
展示ホール 出展企業セミナー A会場
月日 開始時間 タイトル 講師
11/26 14:15 ミリ波帯での非自立膜の比誘電率・誘電正接測定
NTTデバイスクロステクノロジ(株)
11/26 15:15 クラス最速のネットワークアナライザのご紹介と活用事例
ローデ・シュワルツ・ジャパン(株)
Room 5(アネックスホール F205)
月日 開始時間 タイトル 講師
11/27 09:30 テラヘルツ基礎講座
オーガナイザ / 座長 ： 関根 徳彦
(国研)情報通信研究機構
Room 4(アネックスホール F204)
月日 開始時間 タイトル 講師
11/27 14:00 実用化に向かう空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム設計の基礎
オーガナイザ / 座長 ： 伊東 健治
金沢工業大学
Room 3(アネックスホール F203)
月日 開始時間 タイトル 講師
11/28 09:30 シン・マイクロ波フィルタ入門：最新の合成理論と進化する設計技術
オーガナイザ / 座長 ： 小野 哲
電気通信大学

展示会情報

開催期間 2025-11-26～2025-11-28
開催場所 パシフィコ横浜
公式サイト 展示会公式サイト (外部ページへ)
主催者 電子情報通信学会 APMC国内委員会